2015年4月24日金曜日

東浩紀さんの本『弱いつながり』、刺激を受け勇気づけられる

先にも紹介したことのある、東浩紀さんの本『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)を読み終えてから、採りあげようと思いつつ今になってしまいました。
図書館でこの本を受け取ったとき、なんでこんな本を予約したんだろうと思いました。
たぶん、新聞広告にグーグル検索というようなキーワードがあったのかもしれません。
とりあえず、どんな本だろうかと読み進めてみました。
するとみるみる引き込まれていきました。
自分の中に埋もれている考えに刺激を与えてくれるような本なのです。
旅の話が随所に出てきます。
自分探しの旅という言葉も出てきます。
最近では本を読んでいるときに、気になる言葉などに出会うと付箋をつけつつ読み進めることにしています。
この本については、読み終えたあとも付箋を辿って気になる言葉を再度読み返していましたわ。
それに、刺激的な言葉などをノートに書き出したりもしていました。
そのノートに書きとっていた言葉を紹介してみましょう。
◆ネットは階級を固定する道具です。人が所属するコミュニティのなかの人間関係をより深め、固定し、そこから逃げ出せなくするメディアがネットです。p5
◆自分を変えるためには、環境を変えるしかない。環境を変える=移動するしかない。p7
◆環境を意図的に変えることです。環境を変え、考えること、思いつくこと、欲望することそのものが変わる可能性に賭けること。自分が置かれた環境を、自分の意志で壊し、変えていくこと。グーグルが与えた検索ワードを意図的に裏切ること。p11
◆自分探しの旅は元気でないとできない。観光地化はいいこと。子供、高齢者、障害者などが行けるようになる。どこかに「行く」というのは、それだけで決定的な経験を与えてくれることがある。p60
◆言葉にならないものを言葉にしようと努力すること。p69
◆検索ワードを探す旅とは、言葉にならないものを言葉にし、検索結果を豊かにする旅のこと。p70
◆移動時間は決して無駄ではない。その行程のなかでこそ、人はいろいろと考えるからです。「移動時間」にこそ旅の本質がある。p83
◆身体を一定時間非日常のなかに「拘束」すること。そして新しい欲望が芽生えるのをゆっくりと待つこと。それこそが旅の目的である。時間をかけて目的地を回るその道中でじっくりもの考え、思考を深めることができる。観光=巡礼はその時間を確保するためにある。p84-85
◆あらためて感情でタグ付けをするためである。情報はいくらでも複製できるけど、時間は複製できない。p85
◆観光ガイドを見て計画を立てるのはよし。けれど実際には計画は無視し、どんどんコースは変更しましょう!そのほうが旅=人生は楽しくなる。p151
◆私たちは記号しか知らない。だから記号を旅するためにこそ、現実を旅する。コピーを豊かにするためにこそ、オリジナルを知る。p164
と、こんな具合ですが、このような考えが、けいじにも内在していたからこそ共鳴することができたのだと思います。
これから出雲一人旅(ドライブ)に出かけようとしている身にとっては、次の言葉を読むと気が楽になり、勇気づけられましたですわ。
「観光ガイドを見て計画を立てるのはよし。けれど実際には計画は無視し、どんどんコースは変更しましょう!」
有り難いことです。
ありがとうございます。

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