2015年6月7日日曜日

日本の姿は世界最高のパワースポットである「龍」、地震・火山列島と認識せよ

6月5日の読売新聞に目を引く記事がありました。
【[論点]地震・火山列島と認識せよ…遠田晋次氏2015年6月5日】
その記事は次のように結ばれていました。
≪こうした一連の出来事から、日本列島は地震・火山の活動期に入ったという見方がある。だが、日本列島の美しい景観、温泉、資源などは、そもそも普段からの活発な地震や火山活動によってもたらされた。世界の地震の10分の1は、日本とその周辺で起きている。日本で起きている地震の10分の1は首都とその周辺で起きている。いかに日本列島に地震が多く、しかも人が住む場所で起きているかがわかる。活発期に入ったかどうかと考えるよりも、すでにそのような危険要因を抱えた場所に住んでいることをきちんと認識すべきだ。それを前提に、防災を考えていく必要がある。≫
これを読んでいて、さもあらん、と思いましたわ。
そのとき、はづき虹映さんの本『いちばん大事な日本の話』(サンクチュアリ出版)に書いてあった次の言葉が浮かんできました。
★日本は長い歴史の中で数多くの巨大地震に見舞われながらも、そのたびに、みごとに再生を果たしてきたんですね。そう考えると、天災は恐怖という一面もあるけれど、日本が再生できるだけのカを蓄えたからこそ起きているともいえると思います。p14
★日本列島は、昔から「龍」の形をしているといわれています。p27
★龍は架空の生き物で、いわゆる目に見えない存在ですが、古くから信仰の対象として、今よりずっと身近な存在でした。当時は日本各地の神社や寺院にある龍穴を通って地上と地中を自由に移動して、独自のネットワークをつくっていると信じられていたんです。龍穴とは、今ふうにいうと「パワースポット」のことですね。
★江戸時代になって日本は鎖国政策を行って、海外からの侵略におびえなくてもよくなりました。天下泰平、平和な時代の到来ですね。そうすると、それまで外国から日本を守ってくれていた龍はどうなったかというと、大地を支えていて、火山の噴火や地震を起こすと考えられたんですね。龍は、破壊と再生を繰り返す、巨大なエネルギーの象徴となったわけです。僕たちは今、日本列島という、生きた龍の体の上で生活をさせてもらっている、そうイメージしてみてください。見えないものを信じることができにくくなった今の世の中だからこそ、祖先が伝えてくれている、先人の知恵というべき想像力を忘れてはいけないと思うんです。p28-30
★日本は、争うために外には出て行かない。それが日本の島国根性なんです。ここでずっと暮らしたいと思えるほど、いい国なんですね。だって、世界最高のパワースポットである「龍」の上に住んでいるんですからね、僕たち日本人は……。p62
なかなかおもしろいお話だと思いませんか。
さらに、新谷尚紀さんの本『神社に秘められた日本史の謎』(洋泉社)にあった【津波は神社の手前で止まつた!】という記事も思いだしましたわ。
≪平成二十三年(二〇一一)の東日本大震災では、大津波が東北太平洋岸の集落を根こそぎ破壊していったが、しかし、不思議なことも起きている。被災地の神社の多くが津波災害から免れたのである。高世仁他『神社は警告する』によると、福島県の新地町から南相馬市沿岸部にかけて鎮座する八十四の神社のうち、被害を受けたのは十七社で、残りは無事だったという。しかも津波で流された神社の多くは、江戸時代以降に創建された比較的新しい神社、あるいは移転してきた神社だったという。また、残された多くの神社は、沿岸部の津波の浸水線上に位置していた。まさに、神社の手前で津波は止まったのだ。この理由については「東北は平安時代に貞観地震に見舞われて大津波の被害を受けたが、これを教訓に、被害を受けにくい安全な場所に神社を建立した」「古代、人々は地盤がしっかりした聖なる場所を選び、そこに神社を建てた」といった推測がなされている。東日本大震災では、多くの神社が津波からの避難所にもなった。神社には、自然災害から身を守ろうとする人間の知恵も集積されているのである。≫
(「神社のトリビア①」p36 )
いろいろと読んでいる本が連鎖反応を起こしてつながっていきますわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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