2015年2月14日土曜日

感謝の「ありがとう」、奥深い素敵な言葉なのですね

いま図書館が閉館となっています。
12日から17日まで蔵書点検が行われています。
図書館からの本が途絶えているところです。
そこで、だいぶ前に娘がくれた本、ルース・ジャーマン・白石さんの『日本人が世界に誇れる33のこと』(あさ出版)をようやく読み始めることができました。
セミナーに出席した時に買ったとかで置いて行ってくれた本でした。
日本人が気づいていない外国人から見た日本人のいいところが紹介されています。
日本人として読んでいて気持ちの良くなる本です。
【感謝の言葉が豊かな日本人】(p34-37)のところに、次のように書いてありました。
----------→
「ありがとう」の気持ちを忘れずに相手に表現する必要性は、どの国でも母親や父親が子供に言って聞かせます。わたし自身、両親に教えられ、「Thank You」という言葉の意味の深さについてよく考えていました。
しかし、日本の日常生活にある豊かな「ありがとう」の感謝表現は、他の国とは異なります。
実にさまざまな、感謝を表すことばがあるのです。
「すみません」
「ありがとう」
「恐縮です」
「おそれいります」
「助かりました」
「お世話になりました」
「ご馳走様でした」
「お疲れ様でした」
←----------
それをを読んでいて「ありがとう」という言葉について連鎖反応がおきました。
まず、読み終えたばかりの小林正観さんの本『もうひとつの幸せ論』(p186)に書いてあった次の言葉を思い出しました。
----------→
「ありがとう」を英語にすると、一般的には「Thank You」になります。
ですが、日本語の「ありがとう」の語源は「有り難し」。「有り難し」は、もともと神仏に向かって使われていて、「有り得ないこと」が起きたことに対する「神をほめたたえる言葉」でした。人間に対して使われるようになったのは室町時代以降のことです。
「神に対する感謝の言葉」を意味する「ありがとう」と「私はあなたに感謝する」という「Thank You」では、言葉の成り立ちが根源的に違います。ですから、私がどんなに英語が堪能だったとしても、そのニュアンスの違いを翻訳できないのです。
←----------
つぎに、昨朝の読売新聞「日本語大賞」受賞作品紹介で、神部野乃子(神奈川県、6年)さんの作品『「ありがとう」にチェンジ!』に出会いました。
孫娘が祖父から感謝の言葉は「ありがとう」を使うんだよ、と教わっている場面の作品です。
この連鎖反応を一種のシンクロニシテイと呼んでもいいのでしょうかね。
「ありがとう」という言葉はそれほどに有り難く、奥深く、素晴らしいことばのようです。
感謝の言葉に「ありがとう」をたくさん発していきたいものですわ。
そうすると、図書館の蔵書点検も有難いものになりますね。
図書館以外の本を読む機会を与えてくれたのですから。
蔵書点検、ありがとう。

0 件のコメント: