2015年12月13日日曜日

ワタミ過労自殺和解、ニュースを見て思う

居酒屋「和民」の女性社員の過労自殺を巡り、両親が運営会社「ワタミ」などに賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁で和解が成立したというニュースを見て思うところがありました。
創業者の渡辺美樹さんは『青年社長』(高杉良、角川文庫)のモデルにもなった人です。
不撓不屈の精神の持ち主でサクセスストーリーを作った人物なのです。
若かりしころは、けいじもそのような生き方に憧れて努力したものでした。
ひたすら努力、競争、成長という生き方を。
しかし、退職後3年間もの寝たり起きたりの腰痛生活で、考え方に変化が現れてきました。
競争社会に適応できない人たちの生き方も必要ではないかと。
武田双雲さんも2年間病気に悩まされていましたが、そのあと立ち直って生き方を変えたようです。
そのような辛い経験をしたあとに頑張らない生き方というのを見つけたようです。
それは『書く力』の「努力嫌いの成功道」(p83-p87)という生き方のようです。
けいじも今では、これに近い生き方に向かっているようです。
◎自分が恵まれていることに日々感謝していたら、「もっと、もっと」はあり得ない。
◎僕はというと、頑張らない、ポジティブな風に吹かれて雲のように流れているだけ。
だからいつでも元気いっぱいです。
仕事に向かうモチベーションも高く安定している。
そこに嫌なことはないですから。
◎僕が言いたいのは、みんながみんな、そんな一流アスリートみたいな生き方を選ぶ必要はない、ということです。
●「ないもの」に目を向けて、それを手に入れるために今を犠牲にする行為。
●貧しさは怖い、だから仕事も休めず残業続き。「ないものねだり」で戦っている人は、
そうやって頑張り続けて消耗しています。
せっかくの休日なのにグッタリなんてことはありませんか。
●確かに頑張っている人は格好いい。
頑張って結果を出している人は社会を豊かにしてくれます。
●一般的な「成功者」とは、こういうイメージです。目標達成だけを見据えてひたすら努力、努力。
将来のためなら今が犠牲になることも厭わない。
歯を食いしばって努力して苦労して、何とかたどり着いた勝利の栄光にこそ価値があると信じているかのようです。
●超巨大グローバル企業の経営者。
彼らが掲げるヴィジョンというのは、要は「競争に勝って、世界一の売り上げをつくる」ということだけ。
その一点に向かってまっしぐらです。
だから社員にも「成長しろ、成長しない者はダメだ」とハッパをかけるわけですが、なぜ成長しないといけないのですか?という質問には、おそらく答えてはくれないでしょう。
〇僕は人の悪口を言いたいわけではないのです。
金メダリストやカリスマ経営者みたいな人がいないと、社会の爆発的な発展は期待できません。
彼らの頑張りのおかげで、僕らはこうして便利に暮らしていられるという側面があります。
でも、みんながその生き方をマネしたらどうなるか。
勝てる人は、それでいいでしょう。
しかし競争原理のなかでは、一部の勝者以外、全員が敗者になる運命。
それは、あまりに過酷でリスクの高い人生です。
運が強くて生まれつきの才能がある人が勝ち、ほとんどの人は「負け」て終わる世界で生きることになる。
努力して勝たないと幸福になれないというのは、思い込みです。
成功するにも、想像以上に多様な道があるのです。
けいじも今ではこれからの幸せな世の中は多様な道、多様な選択肢がいっぱい開かれている世だろうと思うようになってきています。
ワタミにはこれを機にみんなが幸せを感じるような模範的なお店を模索していっていただきたいと思っています。
過渡期にはいろいろな問題があるでしょうが、少しずつですが世の中がいい方向に変わりつつあるように思いますわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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