2014年1月21日火曜日

朝の茶粥、大阪農家の知恵を想い出す

小学生のとき、大阪の錦織(にしこうり)というところに住んでいたことがあります。
近所の農家に同級生がいました。
毎朝、その農家に寄ってその子と一緒に通学したものです。
ある朝、朝食を呼ばれたことがありました。
はじめて大阪南河内の農家での食事風景に出会ったときでした。
なぜか、それを今朝方、布団の中て想い出しました。
囲炉裏に鍋がかかっていて、その中に茶粥が入っていたように思います。
大きなおひつに入っていたごはんを茶碗によそって、熱々の茶粥をかけて食べていました。
お新香、たくあんなどをおかずにしてコリコリ、ボリボリ、パリパリと快い音をたてながら。
これを食べさせてもらったことがありました。
ほんまに、このときの質素なご飯のおいしさ、お新香などの味がかすかに浮かんできます。
そのあと、体が温まってくるのを感じたものです。
ここに知恵が潜んでいるではないかと思いました。
おひつに入ったごはんはおいしくとも冷めていきます。
おいしくいただくために、囲炉裏にかけた熱々の茶粥をそれにかけて温かくして食べる風習があったのではないかと。
最近、けいじはセラミックの小さなおひつに炊飯器の残りご飯を入れて、それを電子レンジで温めて食べています。
電子レンジをなるべく使わないようにしようと、最近では湯漬けにして食べることが多くなっていました。
おひつの冷めたごはんを小さな無水鍋にいれてお水を足し沸騰させます。
するとお米の芯までが熱くなります。
これは食べたあと、ほんまに体が温まります。
これからは、湯漬けを少なめにつくって、おひつの冷めたごはんを茶碗によそって、熱々の湯漬けをかけて食べてもいいのだなと思いました。
大阪の農家の食事は質素なものに見えました。
しかし、たくあん、お新香などの味は奥が深かったように思います。
友達は色白で外見はひ弱そうに見えましたが、芯がしっかりしていて体は頑丈だったように思います。
頭もよかったですしね。
お兄さんも頭がよくて、その後、富田林に引越してから家庭教師として英語をみてもらったこともありました。
中学の英語教師と相性がよくなかったからでしょう。
英語の点数は散々でしたからね。

0 件のコメント: