2016年5月4日水曜日

『大村智ものがたり』を読む、ますます先生の人となりに感動を覚える

ノーベル賞を受賞して、ノーベルのお墓にお参りしたというニュースを見てから大村智先生に興味を抱きました。
それから、『人生に美を添えて』(大村智、生活の友社)という本を読んでからは尊敬の念を抱くようになりました。
今度はどのような育ちかたをしてきた人なのかが知りたくなり、伝記的な『大村智ものがたり』(馬場錬成、毎日新聞出版)という本を読んでみました。
ますます先生のファンになってしまいましたですわ。
またもや、付箋の付いた個所から拾ってみたいと思います。(一部にけいじの編集あり)
◆母親の養蚕日誌に感銘を受ける(c1p37-38)
◆母親の教師たる覚悟を日記の表紙裏に見る『教師たる資格は、自分自身が進歩していることである』(c1p40)
◆いつもここぞというときに天が味方してくれる(c1p60)
◆「危ないときになんとなく神様が力を添えてくださって、川の向こう岸にポンと橋渡ししてくれるようなことがある」(c1p61)
◆「いくら有名な偉い人に教わっても、まねだけではだめだ。独創性が大切である」(c2p70)
◆「大村君、大学時代の勉強などあまりあてにならんのだよ。社会に出てから5年間が勝負だよ。5年間を頑張れば、たとえ学生時代にどんなにいい勉強をしたとしても、それよりも、もっといい勉強ができるんだよ」(c2p71-72)
◆「何ごとも正々堂々と、ことにあたらなければならない。こそこそするようなことはするな」(c2p74)
◆人は指導ひとつでどんどん向上していく(c2p79)
◆昼間働き、夜は必死に勉強に取り組んでいる墨田工業高校夜間部の生徒たちに恥じないように、自分ももっと勉強しなければならないと思う(c2p81)
◆人との出会いは、丸田先生から出発して小原先生、中西先生、都築先生へとつながっていく(c2p86)
◆都築先生から「日本語で論文を書いても、外国人は読めないから実績と認めません。研究成果も、正当に評価してもらえません。論文は必ず英語で書きなさい」と強く指導を受ける(c2p97)
◆「万変に処するに一敬を主とす」=「自分の部下であろうと上司であろうと、誰もが自分の先生であると思うことが大事」(c2p99)
◆英語での論文を読んだプリンストン大学のP・フォン・シュライヤー教授が会いに来る/国際的に認めてくれるのは英語の論文だけである(c3p110)
◆「人を超えていくためには、人のまねだけではダメだ」/レベルの高い人々と競争しないと自分のレベルも高くならない」(c3p118-119)
◆<アメリカの大学の研究者は、企業といっしょになって研究をすすめ、新しい原理を発見し、新しい技術を発明して世の中に役立てている。日本は、そのような考えがほとんどない。そこが違う>/アメリカの大学の先生は研究費を自分でかせいできて使っている(c3p131)
◆<新しい化学物質の発見は自分たちがしますが、特許の権利は企業で取ってください。ただ、薬にして売り上げたら、研究費をください>/アメリカの企業はこれを「大村方式」と呼ぶ(c3p134)
◆「一期一会」=いつでも人に会うときは、一生に一度の機会であるという心構えで会いましょう(おわりにp186)
◆「至誠天に通ず」=何ごとも手を抜かないで、誠心誠意で取り組みなさい。そうすれば必ずいい結果につながる(おわりにp186)
◆美術館と温泉とおそば屋さんを少年時代からお世話になった故郷の人々への恩返しのために建てる(おわりにp188)
大村先生のことを知れば知るほど人となりに感動を覚えます。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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