2016年7月2日土曜日

湯山重行さんの『60歳で家を建てる』、60過ぎたら平屋がちょうどいい!?、ロクマル(60)ハウスいいね

60歳を過ぎてから家を建てることについて後押ししてくれるいい本に出会いました。
湯山重行さんの『60歳で家を建てる 60HOUSE』(毎日新聞出版)です。
同じようなことを考えている人はいるものですね。
けいじが考えていることと似たような言葉を拾ってみたいと思います。
①日本人は家を買ってしまうと、そこを終の住み家と考えてしまいがちだ。その感覚にそもそも無理がある。
30年もたった大きな家は、そろそろ手を加える場所が増え、メンテナンス費用がかさむ時期なのではないか?
今の家は今の自分にフィットしているだろうか?
家がメタボになってやしないか?
住みたかった場所はないだろうか?
会社に通うことを前提に買った家ならば、リタイア以降はそれに縛られる必要もないはずだ。今ならノマド的にどこに住んでもいいし、何をしてもいい。自由な生活を味わうのは、自分の意思次第なのだ。さあ、これからの人生、どう舵取りをしてゆこうか。(p16-17)
②家をコンパクトに造ったほうがその後の人生のメリットを多く享受できるのではないかということだ。60歳は、自分が決めた必要最小限のモノで暮らせるという自由がある。モノの数が減れば、器である家も豪邸である必要はない。むしろコンパクトで十分だ。モノが減った分、目に見えない豊かさに軸足を移す生活が始まりそうではないか。(p47)
③ハードな現役時代に酷使した体を、家を建て替えることで改善できるとしたらどうだろう。そのためには、家を穏やかに過ごせる設えにしてみる。
照明は100~200ルクスを意識して、目が疲れない程度の明るさにする。
壁には湿気を適度にコントロールする珪藻土を塗ってみる。珪藻土は、蒸し暑い夏には湿気を吸い、乾燥した冬には湿度を放出する効果がある。
トイレの壁にはエコカラットというタイル状の素材を貼り、湿気とともに臭いまで吸着してもらう。
快適な室温を保つために断熱材のグレードアップを図るのだ。私が特にお勧めするのは、セルロースファイバーだ。セルロースファイバーとは、主に新聞紙や段ポール紙、木材を原料とした木質系断熱材のこと、原料が木質繊維であるため、自然に返るエコな断熱材である。細かく粉砕し、ホウ素系薬剤を添加したうえで、壁の中にビッシリ敷き詰めることで高い断熱性能が得られる。木質繊維が持つ吸放湿性の効果でカビや菌の発生を防止し、害虫に対しても効果があるから喘息やアトピーにもなりにくい。また、セルロースファイバーを壁にくまなく敷き詰めると、高い防音性能が生まれる。(p157-158)
④人生の上で一番大きな買い物を、価値観の違う多くの人と足並みを揃えなければいけないというのはなんともリスキーに思えたものだ。違う価値観、さまざまな家族構成の人々がひとつの屋根の下で一緒に生活してゆくには、何事も我慢が必要なのだとも思った。ましてや購入してしまった後では気軽に引っ越すこともできない。
帰り道、川辺を歩いていると魚が跳ねるのが見えた。ぼんやりと眺めながら、魚は他の魚が自分のテリトリーに侵入すると激しく攻撃して追い返すことを、ふと思い出した。これ以上近づかれては、生活できないという意味なのだろう。
人も同じだ。特別な事情がない以上、生活するうえで近づかれてはいけない距離があり、それは壁一枚ではなく、家一軒分という距離なのであろう。
そんなわけでイソップ童話に出てくる田舎のネズミのごとく、自分には一戸建てがあっていると改めて認識したのだった。(p163-164)
60歳を過ぎてから家を建てることについて、この本からはいろいろと示唆をいただきました。
ロクマル(60)ハウス、なかなかいいですね。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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