2018年2月24日土曜日

岡潔先生の『春宵十話』、津田一郎先生の『心はすべて数学である』にて思い出す、日テレで「天才を育てた女房」がドラマ化

2018年2月23日(金)のラテ欄にあった番宣のキャッチフレーズと試写室の記事にはくぎ付けとなりました。
<番宣>
日テレ 今夜9時
金曜ロードSHOW!
天才を育てた女房
世界が認めた数学者と妻の愛
<試写室>
超難問「三大問題」を世界で初めて解いた数学者、岡潔(1901~78年)。
凡人には計りがたい天才の素顔を、妻の目から描く趣向が光るスペシャルドラマ。
これに岡潔という名前があったので、録画しなくちゃと思いました。
予約設定しようとしたら、すでにカミさんがやってくれていましたわ⁉
カミさんは2月22日(木)は孫宅泊りで、この日は同窓の飲み会で遅くなるのでした。
そのおかげで、リアルタイムで見てしまいましたわ。
天才数学者の素顔が垣間見れたのはうれしいことでした。
岡潔先生については、昨年の12月はじめにブログで取り上げてみようと考えていたのでした。
それを今まですっかり忘れていました。
2017年11月17日、『心はすべて数学である』(津田一郎、文藝春秋)という本を図書館から受け取って読んでいました。
その中に岡潔先生の本が次のように採りあげられていました。
◆日本の数学者にも、数学と心の働きをエッセーの形で表した人がいます、それが
デカルトと同様、直観の力を説いた岡潔です。岡のエッセーは心の美しさがよく表れている。例えば『春宵十話』というエッセー集において、岡はフランスのジイドの「無償の行為」を引いて、「少しも打算、分別の入らない行為」を評価しています。そのような打算も分別も入らない行為の際に働いているものを、純粋直観と呼び、この智力の重要性を説くわけです。それこそが理性の地金となっているばかりか、情緒の中心を貫いていると考えた。岡がそう考えるのは、ある種のピュアな精神を持っているからです。そうでなければ神は宿らない。数学の神など降りてこないわけです。(p61-62)
岡潔先生の『春宵十話』には高校時代に読んで強い感銘を受けていたのでした。
今考えてみると、少し変わり者になったのはこの本の影響かもしれないと思ってしまいますわ。
一時期、数学者にあこがれていたこともありましたから。
それほどに懐かしい本でしたから、採りあげてみようと考えていた矢先に、ヒドイ腰痛再発に見舞われて頓挫してしまっていたのでした。
今回、このドラマをきっかけに、やはり採りあげてみようと思いました。
そこで、先ずは『春宵十話』を読みなおしみようと、先ほど図書館に予約しましたわ。
この本は西宮での社宅住まいまで持っていたのですが、社宅を引き払うときにブックオフに引き取ってもらいました。
この本の影響で理科系に進路を決めたように思います。
数学の公式を自分でも考え出すことに固執したために、無意味な公式の暗記を嫌って、その結果数学の授業についていけなくなったように思います。
岡先生が名誉教授だった奈良女子大卒の若い数学の先生によくからかわれたようにも思います。
いやはや、懐かしい思い出です。
『春宵十話』を読みなおして、人生を振り返ってみますかな。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。
追記:(20180310)
本をブックオフに引き取ってもらう前の写真です。(2010/03/22 13:56撮影)

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