2018年6月16日土曜日

ヤバイぞ日本、権力あるxxxが主導する国、処方箋は吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』に⁉

2018年6月14日(木)のブログでは、宮川眞人さんの本『ゆがみを直す 整体学』(彩図社)から澤田升男さんの本『住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』(ザメディアジョン)にたすき渡しをしていました。
今度は澤田升男さんの本『住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』から偶然にも吉野源三郎さんの本『君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)にたすきを渡すことになりました。
『住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』を読んでいると、日本がヤバイと思う個所に遭遇しました。
最近、バイキングが闇の権力構図なるものをよく取り上げてくれています。
それに相通ずるようなものを感じています。
先ずはそれに該当するフレーズを拾ってみたいと思います。
【大手メーカー主導で動く住宅業界】(p84-p87)
◆ここまでご紹介してきたように、"国が認めた"資材や工法は、それが住まい手にとって本当に良いとは言えません。むしろ、不利益なほうが多いと言えます。それでも国が認め続けるのは、住宅業界、いや日本という国が、権力ある大手メーカー主導の構図になっているからです。
◆その証拠に、家を実際に建てるハウスメーカーだけでなく、その材料を供給する資材メーカーである大手企業には、必ずと言っていいほど国土交通省等の官僚の天下りが数多く在籍しています。しかも、その多くは役員待遇です。退職後に、自分がお世話になる企業です。国がメーカー主導としても何ら不思議ではありません。これは住宅業界に限らず、どの業界でも当たり前の構図なのです。
◆例えば、医療の世界もそうです。数年前に副作用のない抗がん剤が発売され、私の知合いのお医者様の多くは、「これで、患者さんのがん治療の負担が減る。メスを握らなくても良い」と、飛び上がらんばかりに大絶賛しておられました。しかし、いつのまにか理由も示されないままなぜか発売中止となってしまったのです。私の尊敬するドクターはその発表を受けたことで、3日間も寝込んだそうです。
◆私は、この謎を多くの医療関係者にお聞きしてみたのですが、「その薬があると、いとも簡単に癌が治ってしまうから外科医、抗がん剤、レーザー治療機械等の多くが必要なくなってしまい、それで困る人がたくさん出るから。厚労省の天下りとかが、国に何とかしてもらっているんじゃないの?」との答えをいただきました。それを聞いた私は、大納得でした。なぜなら住宅業界にも似たようなことが多数あるからです。
◆特効薬ができて病気がすぐに治ってしまうと都合が悪いのと同様に、住宅業界も、早く壊れる家を建てるために大企業が役人をうまく利用してあの手この手を使っているのです。住まい手からすればとんでもない話ですが、これが業界の事実なのです。
これが、本当だとすると、いやはや、日本は大丈夫なのでしょうか、と思ってしまいます。
今読んでいる吉野源三郎さんの本『君たちはどう生きるか』の「おじさんのNOTE」に人間としての処方箋が書いてありました。
あまりにもすばらしい言葉なので紹介してみたいと思います。
それでは、核心部分をピックアップしてみます。
【真実の経験について】(p56-p65)
●だから、こういうことについてまず肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えてゆくことだと思う。君が何かしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しもゴマ化してはいけない。そうして、どういう場合に、どういう事について、どんな感じを受けたか、それをよく考えてみるのだ。そうすると、ある時、ある所で、君がある感動を受けたという、くりかえすことのないただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることがわかってくる。それが、本当の君の思想というものだ。
●これは、むずかしい言葉でいいかえると、常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ、ということなんだが、このことは、コペル君!本当に大切なことなんだよ。ここにゴマ化しがあったら、どんなに偉そうなことを考えたり、言ったりしても、みんな嘘になってしまうんだ。
●もしも君が、学校でこう教えられ、世間でもそれが立派なこととして通っているからといって、ただそれだけで、いわれたとおりに行動し、教えられたとおりに生きてゆこうとするならば、――コペル君、いいか、――それじゃあ、君はいつまでたっても一人前の人間になれないんだ。子供のうちはそれでいい。しかし、もう君の年になると、それだけじゃあダメなんだ。肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。そうして、心底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。いいことをいいことだとし、悪いことを悪いことだとし、一つ一つ判断をしてゆくときにも、また、君がいいと判断したことをやってゆくときにも、いつでも、君の胸からわき出てくるいきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。
●今日書いたことは、君には、少しむずかしいかもしれない。しかし、簡単にいってしまえば、いろいろな経験を積みながら、いつでも自分の本心の声を聞こうと努めなさい、ということなんだ。
いやあ、いい言葉ですね。
けいじが常々心がけている「自分の本心の声を聞く」という言葉も入っています。
これはまさにセレンディピティですわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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