2018年4月16日月曜日

野口晴哉先生の『風邪の効用』、寝返りの重要性にも言及、これぞ自然な整体か!?

2018年4月13日(金)のブログでは、けいじが今まで問題視してきたアキレス腱の冷え、湿度、すきま風の影響について、野口晴哉先生の本『風邪の効用』(ちくま文庫)から回答を引き出していました。
もう一つありました。
それは「寝返り」についてです。
「寝返り」の重要性については幾度となくブログで採りあげてきました。
この本でも寝返りと風邪の関係について語っている個所がありました。
【寝相は活元運動】(p53-p54)
◆だいたい風邪を引く前は皆、寝相が悪くなるものです。潜在している偏り疲労が順々に恢復しようとする動きを起こすので皆、寝相が悪くなる。寝相が悪いので風邪を引いたという人がありますが、風邪を引く過程として寝相が悪くなるので、無理に寝相を良くしていたら風邪を引かないどころでない、もっと重い病気にかからなければ間に合わない体になってしまう。
◆或る人が子供の寝相が悪いといって、蒲団の四隅を縛って動けないようにして寝かせました。すると子供はしょっちゅう風邪を引いて肺炎を起こしていました。それで私が「これは寝相が良過ぎる、だから肺炎まで行くのだ。もっと寝ている間に自由に運動すれば、疲労を調節して簡単な風邪で通るはずだ」と言ったら、「いいえ寝相が悪いと風邪を引きますので、蒲団をしっかり縛って動けないようにしておきました」と。「それで風邪を引かないで肺炎になるのですよ。そんなことをしていたらこれからも同じことを繰り返すでしょうな」と言ったら、慌てて蒲団を解いて寝かせることにしました。寝相が悪いというのは疲労を恢復するための活元運動のようなものなのです。だからそれを抑えてはいけない。寝相が悪くて風邪を引くというのではなくて、風邪を引く過程として寝相が悪くなり、偏り疲労を治そうとする要求、或は体周期律の亢(たか)まりが起こって、それから風邪になるのです。風邪を引いてしまうと疲労が平均するから、俄然、寝相は良くなる。だから眠る時に蒲団の四隅を縛ったり、自分で寝相が悪いのはみっともないと思って硬くなって寝ている人がありますが、眠る時だけは、少なくとも風邪を引いた時には、すっかり気を弛めて眠るということが大切なので、そういう格好を見られると嫌な人は、なるべく一人の部屋で眠るようになさい。
やはり眠るときは、特に風邪を引いたときなどには、思う存分に寝返りをさせてあげるのがいいのですね。
この本には、随所に体を自然に戻す・調整する自然な整体法、つまり無理のない整体のコツが語られていますわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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