2016年4月24日日曜日

高村薫さんの『空海』、歴史小説かと思いきやドキュメンタリーでした

空海の歴史小説かと思って『空海』(高村薫、新潮社)を借りて読みましたが、空海の足跡を辿るドキュメンタリーでした。
仏教用語、漢文など、けいじにとっては手強い本でしたわ。
またもや、付箋の付いた個所から拾ってみたいと思います。
◆文字を存在そのものと捉えた/声が世界の発生原理、世界そのもの(c4p79)
◆大日如来=声=文字=全宇宙(c4p82)
◆今日の巡礼は「自分の所在を納得するための手続き」/巡礼者は日常生活の時間と空間を一時脱却し、聖地という非日常に滞在した後、日常に復帰する(c8p139)
別名、弘法大師とも呼ばれる空海さんは、けいじが尊敬するお大師さんです。
よく、弘法大師の井戸というのがいたるところに散在しているのを見るにつけ、こんな所まで空海さんが来ていたのかなと不思議に思っていました。
本の中に出てくる高野聖の説明を読んでいて彼らの活躍も含まれているんじゃないかと思うと、腑に落ちました。
空海が開いた高野山へは小学生の頃、両親に連れられて訪れたことがあります。
印象に残っているのは明智光秀の墓に亀裂が走っていたことでした。
この本を読んでいて、高野山にも訪れたくなりましたわ。
高野山は娘、孫たちも連れて行ってあげたい聖地ですからね。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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