2018年5月16日水曜日

けいじも発達障害⁉、ITによる認知症と発達障害、アナログの見直しも

4月中旬、『発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング』(加藤俊徳、秀和システム ) という本を読んでいました。
常人とくらべると、けいじはどちらかというと変わり者の部類に入るのかなと思ったりもしていました。
いま脚光を浴びている発達障害という言葉に関心が芽生え、アンテナを張って関連の記事を読んだりもしてきました。
けいじも、ひょっとしたらこの範疇に入るのではないかと思ったりもするように。
そこで、新聞広告に出ていたこの本のタイトルに引かれ読んでみることにしました。
孫たちのためにもなるかなと思ったりもして。
読んでみると、lTの使いすぎによって今では20代からまるで認知症のような記憶力、判断力、意欲の低下などの問題が引き起こされているというのです。
「lT型認知症」と呼んで警鐘を鳴らしている個所が出てきました。
さっそく、娘たちに教えてあげましたですわ。
それを、もっとまとめて詳しくブログで採りあげようと温めていたら、今になってしまいました。
主要な個所を拾ってみます。
【5-20 行動 ⑤ IT機器と上手に暮らす】(p132-p133)
◆IT機器は私たちの生活を便利に、効率的にしてくれます。しかし、便利になるということは、本来、私たち人間が脳で行っていた仕事を、lT機器が肩代わりしてくれるようになったからこそ。つまり、脳がやるべき仕事が減り、脳の成長の機会がIT機器に奪われていると言っても過言ではないのです。
◆lTの使いすぎによって脳番地をしっかり使うことが減り、今では20代からまるで認知症のような記憶力、判断力、意欲の低下などの問題が起こっています。著者はこれを「lT型認知症」と呼んで警鐘を鳴らしています。
◆実際にMRl画像で確認すると、lT型認知症が疑われる人は、右脳の後ろ半分の枝ぶりがありません。つまり、周りを見て、状況を理解して、「生きた現場に」臨機応変に対応することが極端に苦手になっているのです。ところが、この右脳の後ろ半分が育っていないのは、発達障害の脳の特徴でもあります。
◆現代の生活では、lT機器を完全にシャットアウトして生活することは現実的ではありません。しかし、使いすぎの副作用が心配です。
そこで解決策が次のように述べられています。
◇まずはデジタルからアナログに戻せるものは戻します。
◇目的を達成するためにIT機器を利用することはOKですが、IT機器に「脳を使われる状態」はNGということです。「IT機器に脳を使われる」とは、たとえばゲームです。「何でこんなにゲームをしているんだろう?」と目的がはっきりしないなら、IT機器が主導権を持っています。ネットサーフィンも同様。特にゲームなどは、クリアすると脳の報酬系を刺激して、やめられない状態へ引きずり込まれます。
◇目的のないlT機器の使用は、できるだけ控えるようにしましょう。
という具合です。
これに関連する記事を2018年4月29日(日)の読売新聞[日曜の朝に]に見つけました。
『金銭感覚レスに注意』(宮木優美)から一部を抜粋してみます。
■経済産業省のまとめによると、民間消費支出に占めるクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済の比率は、2008年の11.9%から16年は20%に増加。政府はさらに4割程度まで増やす目標を掲げている。
■だが最近、ちょっと心配になる出来事があった。小学2年の息子が「意味が分からない」と算数の問題を前に難しい顔をしている。「A駅からB駅までの運賃は150円。B駅で別の線に乗り換えてC駅まで行く運賃は200円。A駅からC駅までの運賃はいくら」という単純な足し算の問題だ。「何で分からないの」と叱ろうとして、ふと気が付いた。息子は電車の運賃表をまともに見たことがないのだ。
■電車に乗る度に切符を買っていた時代には、駅の券売機の上に表示された運賃表を見て、目的の駅までいくらかかるか確認したものだ。だが、電子マネーが普及し、乗車駅と下車駅の改札でカードやスマホをかざして支払うようになってからは、運賃がいくらなのかあまり気にしなくなった。そんな運賃の支払い方法しか知らない息子は、それぞれの駅から駅の間に決まった運賃があるということを知らなかったのだ。
■大人でも、キャッシュレスの支払いに慣れてしまうと、いくら使ったのか分からなくなることがある。息子の金銭感覚を養うためにも、次の外出時には財布を忘れないようにして、現金で切符を買わせなければと反省した。
アンテナを張っていると、次々に気づくものです。
2018年4月30日(月)の読売新聞[気流]にも見つけました。
『現金払いで「脳トレ」』(主婦 牧 知子 65 横浜市)より全文そっくりです。
▼1年ほど前、スーパーのレジで支払いをしようとした時、クレジットカードを忘れたことに気付き、現金で支払うことにしたのだが、財布から小銭を出そうとして、思いの外、もたついてしまった。体の退化を突き付けられたようで、がくぜんとした。
▼ポイントがたまる喜びもあって、いつもカードを利用していたが、ポイントよりも脳トレが大事と思い、以来、現金で支払うようになった。キャッシュレス化は、高齢者には便利でありがたいが、マイナス面も意識したい。
けいじも、ほとんどがキャッシュレスでの支払いです。
今は、サンドラッグと河内屋だけが現金での支払いとなっています。
暗算は得意な方ではないのですが、さすがにとっさの計算ができなくなっていますね。
今では、新聞の整理のときに目に留まった本などはノートに書くことにしています。

それでも、字を書くとなると漢字がかなり怪しくなっていますからね。
アナログでもやっていけるものは、それを活かした方がよさそうです。
IT機器による、発達障害や「lT型認知症」が増えてくると、この先どんな世の中がやってくるのでしょうかね。
この本に出会ったおかげで、立ち止まって考える機会を与えられましたですわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

0 件のコメント: