2017年9月5日火曜日

良い本に出会う、我妻美夕紀さんの『歯みがき革命!』、カミさんにも勧める

2017年2月2日(木)のブログで森昭さんの本「歯はみがいてはいけない」(講談社)から唾液の働きについて次のように紹介していました。
◆口内環境にとって「唾液の力」が欠かせないようです。
・食後の柔らかくなった歯を元通り硬くしてくれる
・感染症を引き起こす細菌のかたまり=歯垢の増殖を抑えてくれる
第4章では森昭さんの「寝たきりにならないための歯科医からの大胆な提案」が次のように述べられていました。
◆日本を寝たきり大国から救うのは「歯科衛生士」です。「歯科衛生士」が活躍する世界をつくることが、日本を幸せな長寿国にいざなってくれます。
それが、頭の片隅にあったので、歯科衛生士の我妻美夕紀さんが書いた本『歯みがき革命!』(文溪堂)を新聞広告で見た時に即座に読んでみようと思いました。
我妻さんは唾液について次のように詳しく説明してくれています。
◆睡液の4つの働き(p31)
・洗浄作用……歯の表面の食べかすを洗い流してくれる。
・抗菌作用……プラークをつきにくくする。
・緩衝作用……酸を中和する。
・抗脱灰作用……酸によって歯が溶ける働きを低下させ、再石灰化を促進する。
この本には他にも参考になることが山盛りでしたわ。
一部紹介してみましょう。
◆プラークは1日でつくられます。つまり1日に一度は、口の中のプラークを徹底的に掃除する必要があるのです。1日に一度といっても、朝昼夜の、いつでもいいというわけではありません。一番効果的なタイミングがあります。それは夜寝る前。お風呂で1日の汚れを落とすように、夜の歯みがきで徹底的に口の中をきれいにしておくことが、とても大切です。というのも、寝ている間は「再石灰化」をしてくれる唾液が、ほとんど出ていないからです。眠っていて、よだれが出ることもあるので、睡眠中に唾液が出ていないイメージはないかもしれませんが、実際は起きている時の10分の1にも満たないのです。そのため、寝る直前に、食べ物や甘い飲み物を口に入れてしまったら最後、寝ている間ずっと「脱灰」され続けてしまいます。(p22)
◆唾液を出しやすくするには、たくさん噛むことのほかに、何も口に入っていない状態で、舌を使って、歯や口の中をみがくのが効果的です。口の中にある、唾液の出る所を刺激してあげることや、舌を動かすことで、唾液が出てくるようになります。(p33-34)
◆ほとんどの人は、「むし歯予防のための歯みがきの仕方」をきちんと行っているわけではありません。ただ口をさっぱりさせているだけ、しかもそれに何の疑問も持たずに、意味のない「歯みがき」と呼ばれる行為を毎日繰り返しているに過ぎないのです。本当の意味での、むし歯予防とは、「口の中の菌を増やさないようにすること」です。歯みがきの役目は、増えてしまった菌を減らしてあげること。(p48)
◆考えてみると、よく噛まなければ食べられない食材には、体に良い物が多いと思いませんか?そして、お菓子やファストフードのような、あまり体に良くない物は、さほど噛まずに食べられる物だったりします。様々な食材が一年を通して手に入るようになり、食事の内容も大きく変化してきました。現代人の好きな食べ物を見ても、お寿司やラーメン、ハンバーグなど、「美味しい物=軟らかい物」という構図ができてしまっているようです。そんな中で、硬い食べ物を好んでよく食べている人の方が、痩せているという傾向があるそうです。理由は、たくさん噛んでいるから……。たったそれだけで?(p66)
◆お口の健康は、全身の健康へとつながります。(p115)
またもや、良い本に出会いましたわ。
カミさんにも勧めました。
有り難いことですわ。
ありがとうございます。

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