2019年5月29日水曜日

檀ふみさんゲストの『徹子の部屋』、堀文子さんのことを知る、『99歳、ひとりを生きる。ケタ外れの好奇心で』を読む

カミさんの好きな番組に『徹子の部屋』があります。
5月10日(金)の放送では檀ふみさんがゲストでした。
画家である堀文子さんの話が出てきました。
そこで初めて堀文子さんの存在と、長命な偉大な画家であることを知りました。
さっそく、『99歳、ひとりを生きる。ケタ外れの好奇心で』(堀文子、三笠書房)という本を借りて読みました。
一気に読んでしまいました。
カミさんもアッという間に読めたといってました。
わかりやすく書かれていますが、内容は奥の深い本でした。
娘たちにも紹介した中から一部を採りあげてみます。
◆ わたくしにとって新しい住居や旅は、どんな努力も及ばない、自己改造への方法です。 わたくしの中に眠る未知の因子に火をともしてくれるような気がいたします。(p57)
◆ 一カ所に長くとどまっていると、新鮮な感動や驚きといった心の揺れがなくなり、神経が錆び付いてしまいます。 そんなふうに私の感性が鈍るのを、もう一人の私が許さないのです。(p147)
◆子どもがこの世を初めて知ったときの興奮、強烈な印象。そういった体験が逆上という感情につながっているように思います。ただ、同じ場所に居続けると次第に慣れてしまい、ものごとに驚かなくなってしまいます。初めて朝顔を目にしたときに抱いた逆上するほどの驚きも、三年も五年も見続けていると、次第に鈍ってしまいます。(p148)
◆ただでさえ人は、自分というものにがんじがらめになっていくものです。
 ですから、そんな自分をとことん壊すために旅に出るのです。そのように環境を変えるのが、わたくしのやり方です。
  誰も自分のことなど知らない場所へ行くと、子どもの頃の素直な感覚に戻る気がいたします 。(p164-165)
(『99歳、ひとりを生きる。ケタ外れの好奇心で』(堀文子、三笠書房)より)
群れず、慣れず、頼らず、というような力強いことばがつぎつぎに飛び出してきます。
運よく、カミさんは妹とのラドンマッサージのあとに、堀文子追悼展をふたりで見て来たようです。

展示作品数の多さに驚いて帰ってきました。
もらってきたチラシによると、作品番号が1~122となっていました。
これからの人生を生きるにあたって見本としたい人ですわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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