2018年6月13日水曜日

宮川眞人さんの本『ゆがみを直す 整体学』、けいじの【椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、座骨神経痛】、野口晴哉先生の本『整体入門』からも取り上げる

先のブログに続いて、宮川眞人さんの本『ゆがみを直す 整体学』(彩図社)からお送りします。
今回は、けいじにとって特に関心のあるテーマ、腰痛について採りあげてみたいと思います。
それでは、けいじがなるほどと思ったフレーズをピックアップしてみます。
【椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、座骨神経痛】(p164-p166)
◆「椎間板ヘルニア」とか、「脊椎管狭窄症」という呼び名はよく聞きます。これらは、背骨の椎間板という軟骨が飛び出している、または、脊椎の椎骨と椎骨の聞が狭くなっているという意味です。
◆西洋医学はそれをそのまま原因としていますが、それでは、なぜ、椎間板が飛び出したり、椎骨間が狭くなってしまうのでしょうか。その理由こそ本質的原因のはずですが、そのことには医者は言及しません。老化の一言でかたづけてしまいます。
◆また、ヘルニアや狭窄症の手術をして良くなったという話は、私はあまり聞いたことがありません。
◆つまり何が言いたいのかといいますと、部分的に壊れたのでしたら、それは部分的に修復すれば元に戻るはずですが、部分的に背骨をくっつけたり削ったりして神経の通り道を作っても、痛みは再発するし、結局、酷くなる人が多いというのは、やはり、局所が問題ではないからではないか、ということです。
◆背骨は万病の元……ではなく、背骨は肩胛骨と骨盤をつないでいる支柱ですから、背骨のゆがみのところで前述しましたように、背骨は脚の伸びや肩胛骨の可動性を付けることによって、いくらでも柔軟性を取り戻し弾力が出るものです。
◆つまり、脊椎が狭窄したり椎間板がつぶれたりするのは、脚の伸びがなくなり腰が下がり、肩胛骨が外に開いている体型になっているからなのです。
◆その体型を残したまま、腰を部分的に手術したところで、また、負荷は背骨・腰骨にかかってきます。だから、外科的なものでは良くならないのです。
◆椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症の人も、側腹が硬直して非常に狭いというのが特徴です。そして、やはり、そういう人は、股関節の内股が非常に硬く左右開脚が苦手です。また、肩胛骨が外に開いていますので、前鋸筋が使えなくなっています。
◆後ろ手組の体操を普段から行なっていれば、胸郭の弾力で、なんとか脊柱は狭窄しないですみますので、後ろ手組の体操は欠かせません。
◆同様に、座骨神経痛というのも、本当は胸郭の硬直を伴って痛みが出てくるものだと考えられますので、座骨神経痛の方にも後ろ手組の体操は効果的です。
ここで、野口晴哉先生の本『整体入門』(ちくま文庫)からも腰にかかわる個所をピックアップしてみたいと思います。
【腰は体の要(かなめ)】(p188-p189)
●椎骨と椎骨の間にパッキングのような軟らかい組織があって、屈伸に応じて調節しているのですが、これが硬くなったり傷がついたりすると、椎間板ヘルニアを起こすのだそうです。分離症は骨が壊れるのだそうで、そのため、いろいろと難しい治療法が行なわれているのだそうですが、私は相手に腹に息を吸い込ませてそれと押しあって、相手の息が吸いから吐きに移る瞬間に急に手を放す、それだけで歩けるようになります。
●自分でも、息の吸い込み方、吐き方を工夫すればできます。だから、腹に力が集まらない人々が腰を壊すのだと思っております。頭の使いすぎ、肝臓の使いすぎ、頭の中の間抜け状態がその理由でしょう。
●私は四十何年前から、背骨のことに興味をもって見てまいりました。腰椎三番の狂っている人は立てません。寝返りもむずかしい。見ていると腰は体の要(かなめ)だナと思います。
●手もうまく動かない、顔を動かしても痛んでしようがない、といっている人もおりました。みな、前頭が弛緩し、腹に力がない、しかし、腹に力が入リ放しで抜けない人もおりました。七、八種体癖素質の人ですが、九種、一種体癖素質の人もそうとう多くおりました。しかし息をつめさせて放せば、動けるようになるのですから簡単です。だから、腹に息を吸い込むことを工夫すれば、壊れないでしょう。
【痛む人、動けない人】(p189-p190)
●水道配管工の腰の壊れは、ほとんどが腰椎五番です。サラリーマン生活をしている人は、腰椎一番です。腰椎一番の場合は腰がいつも痛い、ことに朝目覚めると痛い。巡査や、その他の立姿で暮らす人の腰の痛みは、腰椎一番です。ここの壊れる人は足の第一蹠骨(しょこつ、第一指の根本部分)が発達していない、ここへ力を集めるようにすれば予防もできる。
●腰椎五番が狂うと、立ったり坐ったりすることがむずかしい。ことにお辞儀するのが辛い。古くなると足の方へ痛みがひびく。故障はいろいろありますが、息の押し合いでどれもよくなるが、予防方法はその壊れ方の癖でいろいろある。へっぴリ腰で引張ったり、立ちつづけ、考えつづけで腰の痛むのは、足の親指の運動。呼吸と動作が合わないか、腹の筋が硬くなっているのは、上体を捻(ねじ)ると痛まないで動作できる位置があります。
●これには減食、活元運動がよい。動けない場合は、腹へ力を入れ抜きすることを素早く何回か繰り返す。これを時々やる。
●悪いうちは、右が痛いか、左が痛いか自分で判らない。真中が痛いなどというのは判らないのに答えている人です。左のこの部分がこのように痛い、と説明できる人はすぐ動けるようになる人です。ここか、ここかときくたびに痛んだ場所の違う人は、動けるようになっても痛む、もう一度やらなくてはいけない。たいていは二、三回でよくなりますが、頸椎が狂って腰の痛んだ人は、仙椎部をショックしないといけない。むずかしいがこれを行なうと頸椎のヘルニアがよくなってしまうのが多い。ムチウチ症の時など、首をいじるより治りが早い。
というわけで、背骨に係わるところは同じようですが、少し両者の対処方法に違いがあるように思います。
背骨などについて馴染みのない名称がでてきますから、けっこうとっつきにくいし理解しづらいものがあります。
それでも、けいじにとっては、今の医学より、こちらの方を信じる気になります。
理由はわかりませんが、本能的にそのように感じるから不思議です。
これらを少しづつ、ひも解いて腰痛の再発を防ぎたいものですわ。
有り難いことです。
ありがとうございます。

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