子供のころは、年賀状を楽しみながら書いていたような気がします。
それが年を経るに連れて楽しみが徐々に薄れて行ったように感じます。
社会人になると、枚数がどんどん増えていきました。
それに伴って、だんだんと苦痛を感じるようになっていきました。
そんな折、シンガポールに転勤となりました。
シンガポールでは、年賀状に代わるものは、クリスマスカードです。
幸いなことに、年賀状は出さなくてよくなりました。
その機会に、年賀状というものを見直してみました。
新婚当初、新年のご挨拶に恩師(頼まれ仲人)をお伺いしたことがあります。
そのとき腕にサロンパスを貼りながら自筆で年賀状の宛名書きと一言添え書き
をして年賀状を出していることを教えられました。
その当時で、700枚から800枚もの年賀状を出しているとのことでした。
その話を聞いて、ビックリするほど感動したのを覚えています。
それからは恩師を見習って、出す年賀状のすべてにちょっとした一言
添え書きだけは自筆で加えることにしてきました。
枚数の増加とともに年賀状を書くという行為が重荷になっていきました。
恩師のマネは無理だったということになります。
そこで、帰国したら原則として、こちらからは年賀状を出さないことに
しようと決めました。
それからは、いただいた方にだけ年賀状を出すことにしてきました。
おかげさまにて、身の丈に合った枚数におさまってきました。
それにつれて、書く楽しみも戻ってきました。
一人ひとりを思い浮かべながら一言添え書きと宛名書きを自筆で
行うようになりました。
正月に入ってから書くので新たな落ち着いた心境で書くことができます。
いまでも恩師からの年賀状には、宛名と一言添え書きが
自筆で書かれています。
すばらしい恩師に出会ってよかったと思っています。
皆様に、賀状を受け取ってから出す失礼をお詫びいたします。
どうぞお許しください。
これからも。
0 件のコメント:
コメントを投稿